DSC EXPRESS
Vol.116

DSC EXPRESS Vol.116をお届けします。
毎月5日、15日、25日発行です。どうぞ宜しくお願い致します。

  • デジタルサイネージアワード2023 作品応募受付開始!

    一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムは、デジタルサイネージアワード2023の応募受付を開始しました。詳細はこちらか上記バナーにてご確認ください。皆様のご応募、お待ちしております!

  • デジタルサイネージアワードで振り返る「街の風景になったデジタルサイネージ」

    デジタルサイネージアワードで振り返る
    「街の風景になったデジタルサイネージ」

    毎年、優秀なデジタルサイネージ作品を選出・表彰しているデジタルサイネージアワードは、現在2023年度の応募作品を受け付け中。2009年のプレアワードから数えると15年目の節目を迎えたアワードの歴代受賞作品とともに、街のデジタルサイネージの進化を振り返ってみよう。

     私達デジタルサイネージコンソーシアムのアワード特設ページの記録をさかのぼって行くと、デジタルサイネージが街の風景としてすっかり定着してきたことがわかる。

     直近2022年のグランプリは、記憶に新しい新宿東口の猫 / GIANT 3D CATだったが、この巨大猫チャンは3Dであることだけが評価されているわけではない。実物をご覧になった方はご存知のように、けして、そもそも目立つロケーションでは無かった場所を、あの猫ちゃんに会える新名所に生まれ変わらせ、同じ媒体に表示される広告の価値もあげている。それにともない、広告クリエイティブの質も、見て心地よいという基準にだんだん揃って来ているので、ぜひ現地で見ていただきたい。

     このような大型LEDディスプレイが風景を変えた受賞事例は、渋谷のMODIビルWOW! NINJA in SHIBUYA (2019)あたりから、 田園都市線・半蔵門線渋谷駅ビッグサイネージプレミアム(2020)渋谷スクランブルスクエアビジョン(2020)、新宿駅東西通路の新宿ウォール456(2021)、福岡のプレミアムスクリーンTENJIN(2022)などがあり、LEDディスプレイそのものも、設置場所の環境に応じた進化をとげている。

     そもそも、渋谷駅前スクランブル交差点周辺の看板群は、知らないうちに少しずつハード・ソフトが進化しており、2021年の準グランプリ、すしで、笑おう 渋谷ジャック企画でそのことに気づいた方も多いかもしれない。その結果、全体的なクリエイティブの質は確実にあがっている。2020年グランプリの大阪梅田駅Umeda Metro Visionは受賞当時「コンテンツはこれから」という状態だったが、今年見るとコロナ禍を乗り越えて、設備のポテンシャルをしっかり生かしたクリエイティブに進化したコンテンツが放映されていた。

     街に溶け込むということで言えば、別の重要なポイントは、緊急災害時の対応である。2011年に電源を落とすことしかできなかったデジタルサイネージは、役にたつ設備になるべく、対応を進めている。2022年福岡天神駅の【福岡県】 緊急事態宣言、発出中。は、緊急時のクリエイティブの可能性を見せてくれたが、緊急時のベーシックな対応については、できれば次の機会に取り上げたい。(Y.K.)

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