Jコミがデジタルサイネージや交通広告を活用した「京都応援企画」および「QRでエール」プロジェクトを展開 記事元:宣伝会議 8月17日
JR西日本コミュニケーションズ(Jコミ)は7月から、京都四大行事の映像を京都駅の大型デジタルサイネージで放映する「京都応援企画」を実施している。
「いつもの行事はなくとも、こころをひとつに。~One Heart.One Kyoto.」をテーマに、デジタルサイネージを利用した応援企画を実施。過去の祭りや催事の様子を描いた映像を、JR京都駅の中央コンコース設置の「京都プレミアムvision」にて、期間限定で放映している。
コロナ禍の影響は既に6ヵ月をこえて続いている。緊急事態宣言解除後も移動・観光の自粛、インバウンド需要の激減、店舗営業時間の短縮、イベントの規模縮小等々、多くの業界にその影響は及んでいる。デジタルサイネージが広く普及しているOOH(交通・屋外広告)業界でもその影響は大きく、回復の目途はなかなか立っていない。
そのような状況下、サイネージを活用して「その時、その場所にいる人々に相応しいメッセージを伝える」展開が話題となっている。
(株)ジェイアール西日本コミュニケーションズ(Jコミ)では、例年とは異なる形の開催を余儀なくされている「京都四大行事(葵祭、祇園祭、五山の送り火、時代祭)」の映像を京都駅の大型デジタルサイネージ「京都プレミアムvision」で放映する「京都応援企画」を7月から実施している。同企画は7月6日から京都駅ビルグループ5社協賛による「祇園祭 京都駅ビルグループ版」に加えて、8月17日からは、京都の地元企業14社協賛による「京都四大行事 地元企業版」の放映を開始。「いつもの行事はなくとも、こころをひとつに。~One Heart.One Kyoto.」をテーマに、京都の人々の気持ちを応援することを目的としている。
また同社はペーパーメディアでも2020年9月7日から交通広告を通じて新型コロナウイルスと闘う人々をみんなで応援する「QRでエール」プロジェクトを2021年3月28日までの期間限定で開始した。中づりポスターや駅ポスターにキャンペーン用のQRコードを掲載した専用フォーマット(キャンペーンフレーム)を設定し、鉄道利用者のQRコードのアクセス数(エール数)に応じて新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の研究・開発に取り組む大学・研究機関等の団体に寄付を行う取り組みである。
なかなか終息の兆しが見えないコロナ禍の中で、ここにご紹介した交通広告の取り組み以外にも屋外広告や商業施設、ホテル等々、様々なロケーションでデジタルサイネージは必要な情報を伝えたり、人々を勇気づけたりしている。こんな時期だからこそ、改めて身の回りのサイネージに注目していただきたい。(T.Y.)