DSA2022 東京2020オリンピックにおける新たな観戦体験の創造

優秀賞

Entry Title
東京2020オリンピックにおける新たな観戦体験の創造

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審査会から
・最先端がここに集結している。無観客のオリパラであったため、多くの人がこれを実際に体験できていないことが残念だが、今後、この技術の他のジャンル、ロケーションでの活用を期待したい。
・臨場感とリモートを両立してインタラクティブ大画面UXでスポーツ観戦できる技術は、新たな価値提供の可能性を大いに感じることができる。
・「Kirari!」がようやく社会実装され、新たな「観る」スポーツの価値を、テクノロジーとクリエイティビティーを通じて提供した。市場規模も大きく、今後のさらなる可能性を示す取り組みである。

Corporate Name
日本電信電話株式会社

Location
セーリング:東京オリンピック江ノ島会場、バドミントン:日本科学未来館、
マラソン:東京オリンピック札幌会場・お台場
Details
離れた場所にいても、試合会場にいるかのような観戦体験を提供できるNTTの超高臨場感通信技術Kirari!を用いて、東京2020オリンピックのスポーツ観戦体験を再創造しました。セーリング競技では、5Gを使って競技映像をリアルタイムに洋上55mのワイドビジョンに伝送し、あたかもクルーズ船の特等席からレースを観戦しているような体験を提供しました。バドミントン競技では、競技映像から、選手とシャトルのみを抽出して、実物大に再現した遠隔地のコートにホログラフィックに表示させ、臨場感をそのままに伝え、あたかも実際の試合会場で観戦しているような体験を提供しました。マラソン競技では、競技会場(札幌)と応援会場(東京)を超低遅延通で接続することにより、これまで課題だった遅延を限りなくゼロに近づけることで、離れていても一体感を生み出す観戦体験を提供しました。
Feature
セーリング競技中継において、巨大な超ワイド映像を海上に浮かべたことにより、映像と空・海が融合され、空間まるごとワープしてきたかのような臨場感を醸成することができました。バドミントン中継においては、競技会場から伝送された選手やシャトルの映像が、遠隔会場に再現された実物大のコート上に、試合会場の位置情報を保ちながら、ホログラフィックに投影されたことで、あたかも目の前で実際に選手が競技しているかのような、試合空間そのままの臨場感を実現できました。マラソンの中継では、遅延の課題に取り組みました。通常の遅延環境では、遠隔地の応援者が、ランナーの映像を見て声援を送っても、既にランナーが走りすぎてしまい、声援はランナーに届きません。遅延を限りなくゼロにすることで、東京ではまるでランナーが目の前を走るかのように、札幌ではまるで観客が沿道に立って応援してくれているかのような臨場感を提供できました。
Screen Size
セーリングワイドビジョン:幅55m・高さ5m。水平解像度12K、垂直解像度1K。 バドミントン:(手前用ディスプレイ)幅7.5m、高さ4.2m、(奥用ディスプレイ)幅5.7m、高さ3.2m、どちらも4K解像度。マラソン:(札幌、東京ともに)幅50m、高さ2m、4K解像度
Screen Type
全てLED
Number of Screens
セーリングワイドビジョン:1 、バドミントン:2(奥用、手前用)、マラソン:8(両拠点で16)
Running
2021年7月23日(オリンピック開会式)〜2021年8月8日(オリンピック閉会式)

Explanation Url
NTTからのリリース
セーリング:
https://group.ntt/jp/newsrelease/2021/07/01/210701a.html
バドミントン:
https://group.ntt/jp/newsrelease/2021/07/29/210729a.html
マラソン:
https://group.ntt/jp/newsrelease/2021/08/07/210807a.html

 
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