「ものづくり」こそ日本経済の原点
先月中旬、韓国・ソウルを25年ぶりに訪ね、超近代都市に変身した姿に目を見張った。
四半世紀前は、市内を横切る漢江(ハンガン)にちなんで「漢江の奇跡」と呼ばれるほど経済成長を遂げ、1988年ソウル五輪を控えて建設ブームに沸いていた。それでも、見上げるような高いビルは少なかった。今は違う。超高層ビルやマンションが林立し、米国市場で日本車をしのぐ人気という格好いい韓国車が風を切り、経済の好調ぶりを体現している。
今回は3泊4日の日程で最新のデジタルサイネージ(電子看板=DS)技術を取材した。「韓国はDS先進国」と聞いていたが、空港や地下鉄、バス停留所といった交通機関をはじめ、あちこちのビルに大型ディスプレーが設置され、DSはソウルの風景にすっかり溶け込んでいる。
驚かされたのはディスプレーの数だけではなかった。タッチパネルやカメラ、インターネット、電子メールなど利便性を高める機能を取り込んだDSが街角やスーパーマーケットにさりげなく置かれている。DSが人々の生活に役立つ電子機器として市民権を得ていることに感心した。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110612/biz11061207370001-n1.htm