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営業支援にiPadを活用、重たいかばんから解放されるロイヤルパーク汐留タワー
 
ロイヤルパーク汐留タワー(東京・港区)は2010年末にホテルロビーのインフォメーションデスクに1台、4月からは営業スタッフに10台のiPadを導入した。「タブレット端末の中でシェアが大きく、軽くて機動性が高い。さらにデザイン性が高くホテルとの親和性が良い」(経営企画室マーケティングコミュニケーションズ加藤茂樹マネージャー)ことが機器選定の決め手となった。
 
従来から、ロビーではデジタルサイネージで館内の施設や近隣の飲食店を案内している。インフォメーションデスクに置いてあるiPadにはデジタルサイネージと同様のデータを入れ、従業員が宿泊客と対話しながら分かりやすく案内できるようにした。必要があれば、「担当者がiPadで情報を見せながら、目的の場所まで案内できる」(加藤マネージャー)というメリットもある。
 
得意先の企業や旅行代理店を回る営業担当者が利用する10台のiPadには、ホテルの宿泊プランやパンフレットなどの各種資料を入れた。従来は、膨大な紙の資料を持ち運び、顧客に資料を手渡ししてきた。資料込みのカバンの重さは10k?15kgにもなっていたという。
 
営業の機会損失を防ぐ効果もあった。従来は顧客との打ち合わせの後で、手元に資料がなければ郵送で送付するか、再度届けていた。そうなると、時間がかかり、機会損失になりかねなかった。現在では、「打ち合わせをしながら、『この資料が欲しい』と要請を受けたとき、即座にiPad上からメールで送信する」(加藤マネージャー)ようにしている。「PDFで資料配布をしても、抵抗感はないという顧客が増えてきている。むしろ迅速に資料を配布できるメリットのほうが大きい」。今後は、iPad上で表示する電子パンフレットを、顧客の興味を引くようによりデザイン性の高いものに変更し、営業支援に役立てる。
 
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20110602/1032165/
 

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