【Interop Tokyo 2011(Vol.12)】電子ブックでデジタルサイネージ……スターティアラボ
「デジタルサイネージジャパン 2011」にて、スターティアラボは、電子ブックを応用したカタログサイトおよびデジタルサイネージのソリューションを展示していた。
スタータティアラボのActiBookは、電子ブックのためのオーサリングシステムだが、PC以外のマルチデバイス対応と、HTMLやDTPデータ、印刷物から電子ブック化がしやすい特徴から、電子書籍だけの活用だけでなく、カタログ、業務ドキュメントの管理、通販サイトなど幅広い分野で使われている。デジタルサイネージもActiBookの応用分野のひとつとして出展していた。
展示内容は、カタログや事例紹介をしたページを、HTMLではなく電子ブックの形で閲覧できるようにしたものだ。電子ブックをサイト上で訪問者が読めるようにしておけば、店舗内のPCやタブレット端末などで顧客に見せたり、担当者が商品説明や商談に使うことができる。
ここで、表示させる端末が大きなデジタルサイネージ機器だったとしても、インターネットに接続され汎用ブラウザが起動するものなら、同じことができる。
これだけなら電子ブックにする必要はなさそうだが、説明員によれば、HP上の情報を電子ブック化すると、閲覧、滞留時間ともに大幅にアップする効果があるという。サイト上の電子ブックにFlashなどの動画を組み合わせることもできるそうで、、動的なページによる注意喚起のしくみも可能だ。HTMLページのままでは、ユーザーを階層の深いページのコンテンツに誘導するのは、なかなか難しいが、電子ブック形式でブラウズできたり、ページをめくる動作が可能だと、ユーザーが多くのページを閲覧してくれる率が上がる。結果として、PVが向上し、気に入ったページには長く滞留して、内容を読んでくれることになる。
実際、同社があるイベントで同じ内容のページをHTMLと電子ブック形式で表示させ、どちらのPVや滞留時間が多かった比較したところ、閲覧数で8倍、サイトの離脱率で1/4という結果がでたそうだ。たしかに、電子ブックのほうが、HTMLの階層をドリルダウンしていくイメージより、同じ階層のページをパラパラ眺めることになるので、効果はありそうだ。
http://www.rbbtoday.com/article/2011/06/08/77724.html