東京電機大学がデジタルサイネージの
効果に関する研究結果を発表
東京電機大学理工学部情報システムデザイン学系中山ゼミは、~デジタルサイネージの設置台数と購入結果への影響~について東京電機大学鳩山キャンパス内コンビニエンスストアにて実証実験を実施した。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの小売店舗において、設置されるデジタルサイネージの台数による誘目性と実際の購入結果への影響を比較する内容として、2023年5月~6月初旬に実証実験が行われた。
研究の条件は以下の通りである。
・デジタルサイネージの設置なし
・店頭へ65型サイネージを1台設置
・店頭へ65型サイネージ1台、店内商品棚へ10型サイネージ1台の合計2台を設置
・店内商品棚へ10型サイネージ1台を設置
※4条件で、それぞれ1週間ずつ検証した。
デジタルサイネージには、同大学の学生が作成した特定商品の広告コンテンツ(動画や静止画のスライドショー)を表示し、購入結果への影響を分析。デジタルサイネージを店頭へ1台、店内商品棚へ1台、合計2台設置した週の売上が最も販売個数が多いという結果を得ることがでた。またAI解析カメラで測定した視認数においても、2台設置の週が最も多い結果となった。
▼使用した主な機器
「本研究では、民間企業より65型LCDモニタ1台、10型LCDモニタおよびクラウド型デジタルサイネージ配信システムの他に、AI解析カメラおよび解析結果をリアルタイムに表示するダッシュボードの提供を受けて実施。
▼東京電機大学理工学部 情報デザイン学系 中山洋ゼミ デジタルサイネージ班
「東京電機大学理工学部情報デザイン学系中山ゼミデジタルサイネージ班では、様々な条件下において「デジタルサイネージが人の行動に及ぼす効果」について研究している。本研究には5名の学生が参加し、論文を作成するなど、デジタルサイネージが社会的に及ぼす効果や成果についても日々研修を行っている。
今回の研究では、デジタルサイネージの効果は、図の数値が示す様に、結果が出た。デジタルサイネージが未来に向けてさらに重要なメディアであり、空間における目立つ存在であることに改めて気付かされた。この様な産学連携した活発な研究が、さらに広がってほしいと切に思う。(T.W)