ようこそ デジタルサイネージ業界へ!
今年の桜は、観測史上最も早い開花となった昨年よりも若干遅れたため、幸運にも入社・入学時 満開の桜に迎えられたひとも多かったようだ。デジタルサイネージや関連する業界にも新卒や中途社員が仲間入りしたことだろう。入社おめでとうございます!今回はそんなフレッシュな諸氏に歓迎の言葉を贈りたいと思う
「デジタルサイネージ」という言葉を耳にするようになり、わずか15年ほど。
ディスプレイやSTBなどのハードウェア、それを動かすシステム、そしてなくてはならない映像コンテンツ、配信のためのネットワークなど、この業界はカテゴリーが多岐に渡っており、仕組みを理解し押さえておくべき知識も多いため、なかなか大変である。
街で増殖途上のデジタルサイネージであるが、機器やシステムの配信ソリューションだけをとっても、統一化された規格はなく独自のものが多い。HTML5が多用されてきたとはいえ、その変化は止まらない。
では、フレッシュマンはまずどうこの業界を生きていけばいいのか。まず、50代のおじさまたちから「これがソリューションだ!」と決めつけて教えられる内容について、常に懐疑的であってほしい。世の中のICTの変化は異常に速い。より簡単に、よりコストダウンでき、すぐに実現可能なことが他にもあるのではないかと問い、常に自分の頭で新たな技術の結合を考えること。机上で記憶する勉強だけではだめだ。またデジタルサイネージの分野のみから得られることは僅かであるため、情報収集には他の分野も網羅し転用する必要がある。
デジタルサイネージの利用シーンは、広告・販売促進・情報提供・エンターテイメントなどであるが、これらすべて生活者が見る・活用する媒体である。ゆえに、常に利用者側の目線と、受け止め方を考えること。これを常に肝に命じることが大切である。慣れてくるとすぐに提供側目線になってしまい、本質を見失ってしまう。
最後にこの変化と進化が止まらない社会の中で、まずは騙されたと思い、3年間は迷いなく続け、自分も変化と進化しバージョンアップを繰り返してみること。その先に気づけば、他の周りのみんなより成長したキャリアアップの可能性を持ったひとになっているはずだ。
君たちの未来は明るい。さぁ共に頑張ってこの業界を牽引していこう!
今年もデジタルサイネージにフォーカスした展示会「DSJ2022」が、6月15日から幕張メッセにて開催される。最新技術を学べるこの機会に、ぜひ足を運んでいただきたい。(H.I)