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Vol.049

DSC EXPRESS Vol.049をお届けします。
毎月5日、15日、25日発行です。どうぞ宜しくお願い致します。

  • 人気のタクシーサイネージメディア

    人気のタクシーサイネージメディア

    新型コロナの影響により、以前に比べ交通機関における移動者の数が減る中、移動手段の一つであるタクシーにおいては様々な施策が行われている。今回はそんなタクシーの助手席のヘッドレストに設置された、サイネージメディアで放映される広告について触れてみたい。

    2020年は新型コロナの影響により交通広告の広告費は大幅に減少した。そのような中、電通「日本の広告費」によると、タクシーサイネージ(ビジョン)の売上も一時的には減少したが、インプレッション課金の導入によりキャンセルではなく減額出稿となり、下支えに寄与したとされる。そんなタクシーサイネージ広告の中で特に東京で高いシェアを誇るのは、IRIS社が運営する『TOKYO PRIME』と、ニューステクノロジー社が運営する『GROWTH』。『TOKYO PRIME』は全国12都市で展開し、『GROWTH』も東京の他、札幌・名古屋・京都・滋賀といった都市で展開している。両メディア共に年々運用台数を増やし拡大を続けている。
    タクシーに乗車すると料金メーターと連動して広告放映が開始。コンテンツ動画(情報番組)と広告が交互に放映されていく、飽きさせない構成になっている。乗車直後に放映される広告が最もプレミア価値が高く、広告メニューには純広の他、メディアとのタイアップ広告などもある。広告の放映秒数はメニューによって異なるが、乗車直後に流れる広告は60秒程度と長く、それ以外の広告は大体30秒程度。ちょうど目の高さに設置されたモニターは、程よいサイズ感で圧迫感を与えることなく、また音声も出せるためメッセージが伝わり易い。
    タクシー利用者は役職者を含んだビジネス層が多いため、放映される広告はBtoB向けのものが多いのが特徴。2021年4月中に放映された広告を見ると、マーケティングツール、総務・経理・人事系ツール、営業系ツール、動画・サイト制作ツール、オフィス設備器具、ビジネス学習アプリ、CMプラットフォーム、金融ツールなど、バリエーションに富んでおり、決裁者に向けた商品・サービス内容の広告も多く見受けられた。また、BtoB以外でも、生活家電、トイレタリー製品、食品、スポーツ用品、音響ソフト、ゲームアプリ、クリニック、不動産などのBtoC向けの広告も放映されている。中にはTVCM、インターネット広告、新聞、交通広告などの他メディアでもよく見かける広告もあった。プライベートな落ち着いた空間の中で見せる広告は訴求効果の高さを感じ、また、両メディア共に厳しい掲載可否基準を設けているため、安心して見ていられる。
    以前に比べタクシー利用者が減少する中、「GO」に代表されるタクシー配車アプリや、タクシーデリバリー専用アプリ「GO Dine」など、新しいタクシー利用促進サービスが次々と展開している。また、車窓型モビリティサイネージ「THE TOKYO MOBILITY GALLERY Canvas」など新しい広告も登場している。新型コロナが収束し、ビジネスマンや旅行者などの移動者の数が今よりも回復した折には、タクシーは訴求力の高い広告メディアとしてより一層活躍するのではないだろうか。(K.S)

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