DSC EXPRESS
Vol.025

DSC EXPRESS Vol.025をお届けします。
毎月15日発行です。どうぞ宜しくお願い致します。

  • DSC
     INFORMATION

    デジタルサイネージコンソーシアムオープンラボ Vol.02開催のご案内

    DSCウェビナー「STAY HOME・NEW NORMAL、
    いま、サイネージに出来ること」開催のご案内

    誰でも無料で参加できるウェビナーを開催致します。
    緊急事態宣言以降、「多数の者が利用する施設」の使用制限と全国的な「外出自粛」が行われました。
    電車や駅の利用者は減り、流通・飲食店舗は休業、イベントは中止など、デジタルサイネージが活躍する広告、販促、エンタメ各分野は厳しい状況を迎えています。
    そのような環境の中でも「その時、その場所にいる人々に相応しいメッセージを伝える」というデジタルサイネージ表現の原点を実践したケースは多数見受けられました。
    本セミナーでは、広告・販促分野での秀逸な活用事例を紹介しつつ、新しい生活様式への対応が求められている現在、デジタルサイネージビジネスに何が求められているのか、各分野にまたがるマーケティング・ラボ部会のメンバーがパネルディスカッション形式で議論します。
    聴講無料・DSC会員以外の方もご参加可能です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
    詳細はこちらをご覧下さい。

  • 全く同じDSE行き航空券で価格差が9.2万円!

    全く同じDSE行き航空券で価格差が9.2万円!

    現時点では日本から海外に渡航するにはかなりの制約があるが、現在6,7月発券分の燃油サーチャージが無料になっている。そこで今回は、今後海外に出かけやすくなることを願いつつ、9月に延期になったDSE(Digital Signage Expo 2020)デジタルサイネージエキスポの安いチケットを探してみよう。日程は9月の15日から18日(展示会は16,17日)にラスベガスのLVCCで開催される。以下は全て執筆時点6月8日の東京からラスベガスまでの航空券と、諸税などをすべて含んだ総額料金である。まず航空会社の公式サイトでの価格を調べてみると、

    ハワイアン  77,180円
    デルタ     79,710円
    アメリカン  141,210円
    JAL      141,810円
    ANA      169,410円
    ユナイテッド 177,210円

    続いて航空券比較サイトでの検索結果(カッコ内は販売サイト)

    トラベルコ
    デルタ     49,210円(サプライス)
    アメリカン   57,210円(旅工房)
    ハワイアン  74,713円(Mytrip)
    シンガポール 74,443円(Mytrip)
    ユナイテッド  77,210円(サプライス)
    JAL     130,295円(Mytrip)
    ANA      163,318円 (Mytrip)
    スカイスキャナー
    ハワイアン   76,057円(BidgetAir)
    アエロメヒコ   89,075円(Gotogate)
    JAL      135,806円(Travel2Be)
    デルタ     141,210円(デルタ航空公式)
    アメリカン   141,210円(アメリカン航空公式)
    ユナイテッド  153,310円(ユナイテッド航空公式)
    ANA       166,264円 (Mytrip)

    このようにちょっと検索しただけでずいぶんと価格差がある。ざっと調べた範囲での最安値は、航空券比較サイトのトラベルコ経由でエイチ・アイ・エスのオンライン専用ブランドであるサプライスがデルタ航空49,210円で出している。ここで面白いのは、トラベルコを経由せず、サプライスで直接料金を調べてみると、全く同じチケット(全く同じ便でどちらも予約クラスL)が76,210円なのである。その差はなんと27,000円だ。またスカイスキャナー経由でデルタ航空公式サイトに行くと、同じチケットは141,210円で差額は92,000円にもなる。こうした情報はとても重要だ。

    果たしていつになったら自由に海外に渡航できるようになるのかわからないので、航空券の購入は躊躇してしまう人も多いだろう。たとえばデルタ航空の場合は、9月30日までは隣席には人がいないように販売席数を制限すると明言している。仮にフライトがキャンセル、あるいは本人事由でもキャンセルしても100%返金処理がされる。各航空会社の返金ポリシーを確認した上で、燃油サーチャージがかからない今のうちに、この夏以降のチケットを確保しておくのもよいのではないだろうか。(Y.E)

  • LaaSとサブスク

    LaaSとサブスク

    筆者は、インフラ企業での事業開発をしているが、今、そのテーマとしているのが、LaaS(ラース:Life as a Service)であり、生活者が望む安心や快適、充足感などのUXを実現するために、複数のモノやサービスを組み合わせ、コーディネートして提供する、そんなことをめざしている。
    その第一歩として注目しているのが、サブスクリプションサービス(以下サブスク)である。サブスクの老舗的存在は、会員制で定額月額払い使い放題のフィットネスクラブなどだが、ICTの活用、スマホの普及により一般的になった、Spotifyや、Netflix、Amazon Primeなども、もちろんサブスクである。
    そうしたデジタルコンテンツ系ではなく、最近では、シェアエコノミーの台頭や、l環境意識の高まりなどが追い風となり、さまざまなモノのサブスク化が進んできている。ご存じの方々も多いかもしれないが、改めて見てみよう。
    「衣」
    ・洋服に合わせてバッグをコーディネートできるブランドバッグ使い放題のサブスク、「ラクサス」。
    ・国内外でのリユースを前提にしたYASUDAによるサッカースパイクシューズのサブスク、「エクセルフィード」。
    「食」
    ・自然素材でつくられたおやつを定期的に送り届けてくれるサブスク、「スナックミー」。
    ・筋トレやダイエットなど、体作りに必要な栄養が摂れる料理のサブスク、「マッスルデリ」。
    ・主菜と副菜を作るのに必要な食材・調味料が全てセットされたミールキットのサブスク、「キット・オイシックス」。
    「住」
    ・家具家電をライフステージに合わせて交換できるサブスク、「クラス」。
    ・子供の成長に合わせたおもちゃや知育玩具のサブスク、「トイサブ!」。
    ・その他、コスメ、花、お香など、住環境を快適にするさまざまなサブスクが登場している。
    こうした事例を見てくると、サブスクと定額制レンタルサービス、あるいは、定期配送サービスと何ら変わらないように見えるかもしれない。しかし、筆者は本来のサブスクに必要なのは、利用者との接点を維持し続けることによる利用形態のデータ収集と解析によるサービスの進化と深化だと考えている。
    事実、主に働く女性をターゲットとして、プロのスタイリストがコーディネートした洋服のサブスクを提供しているエアークローゼットは、ファッションテック企業と自任し、これまでに蓄積した2000万以上の実績データとAIの活用により、ユーザの好みや体形などに合わせたさらに高度なスタイリングの提供、並びに自社在庫の適正化などを図っている。また、トイサブ!も、回収したおもちゃの状態を分析し、より子供の嗜好にあったおもちゃを提供することにより、解約率を下げているという。
    今後、IoT、AIのさらなる普及で、生活を取り巻くサブスクの世界においてセンシングデータの活用やディープラーニングが進み、サービスがさらに多様化、高度化すると、LaaSの世界はさらに身近なものになるのではないかと考えている。(M.I)

  • デジタルサイネージ
    NEWS解説

    渋谷の街を「巨大回転すし」がジャック 記事元:PRTIMES 4月23日

    あきんどスシローは、年に一度の『スシロー創業祭』開催に伴い、キーメッセージ「すしで、笑おう」を発表。5月16日からは渋谷のOOHをジャックし、広告を展開した。

    大手回転寿司チェーン スシローの『スシロー創業祭』開催に伴うサイネージ広告が話題となっている。
    特別な仕掛けが用意されているわけではないが、とてもメッセージ性の強いものだと感じた。
    今回は渋谷のOOHがジャックされ、大型ビジョンが回転寿司のレーンのごとく寿司の乗った皿が流れていくのだが、特に注目したいのは田園都市線渋谷駅のビッグサイネージプレミアムだろう。幅約25mのLEDビジョンに寿司が流れていく様は印象的で、歩きながらでも思わず見てしまう。
    ビジョンに表示されるキーメッセージ「すしで、笑おう」を横目に、気がつくと「寿司をお腹いっぱい食べたい」という想いでいっぱいになっていた。
    記事によれば、この広告は首都圏の緊急事態宣言がまだ解除されていない5月16日から開始されていたようで、こうした状況で展開するタイミングも難しいものだっただろう。
    新型コロナウィルスの影響でまだまだ外食等に心理的ハードルのある向きも多いと思うが、大型ビジョンならではの迫力ある広告で少しずつでもそのハードルが下がり、蜜や不要な接触を避けて上手に利用しようという動きが増えてくれば、企業にとっても一歩前進なのではないだろうか。
    ここ最近のデジタルサイネージ界隈のニュースでは、AIやセンシング技術を使って混雑状況を放映したり、自動検温が可能になったりと、新しい生活様式に沿った活用事例をよく見かけるようになったが、今回のスシローのように人々の心理に訴え、気持ちを盛り上げてくれるコンテンツを展開できるのも、デジタルサイネージの大きな魅力であると改めて強く感じた。
    いずれにしても、経済を動かしていこうというコンセンサスの中、人々の生活や消費行動に寄与することが、アフターコロナでのサイネージコンテンツの在り方だろう。(K.S.)

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