新宿駅最大級のデジタルサイネージ!京王線新宿駅の改札内に広告用LEDビジョン「新宿K-DGキングウォール」を設置します 記事元:PRTIMES 4月23日
京王電鉄株式会社と京王グループの株式会社京王エージェンシーでは、京王線新宿駅の改札内上部に、LED仕様のデジタルサイネージ(通称「新宿K-DGキングウォール」)を設置し、6月1日(月)から広告放映を開始します。「新宿K-DGキングウォール」は、京王線新宿駅の改札内上部の西口改札側に1面、百貨店口改札側に1面の合計2面に設置します。LEDビジョンは、横幅約15m×高さ約1.5mで新宿駅最大級の大きさであるほか、高画質なメディア放映が可能な画素ピッチ4mmを採用しています。
昨年の7月に小田急新宿駅西口の「カメラ付きサイネージ」の記事をピックアップした。今回の京王線新宿駅は、横幅がより大きい。大型LEDと言えば昨年12月には大阪の御堂筋線梅田駅に40m×4mという超大型のウメダメトロビジョンも稼働した。すっかり街の顔と言えるだろう。
大型LEDサイネージは、たいへん華やかな媒体である。街のイメージを決めてしまう。きっと行き交う人々の気持ちも決めてしまう。ここには、勢いのあるクライアントの渾身のクリエイティブが放映されなくてはならない・・。
だが今、日本は緊急事態宣言まっただ中である。街は人通りがすっかり減り、広告の出稿も減った。今週のウメダメトロビジョンはとうとう有料広告の出稿が無くなって、流れているのはイメージムービーだ。Jタウンネット(4月26日)には「びっくりするほどディストピア」―コロナで広告が消えた梅田の地下通路が不気味すぎる・・という記事が掲載されているのだが、自粛要請メッセージだけだけが全面表示されている縦型サイネージの静かに林立する地下街の写真は、まるで違う街のようだ。
もちろん、デジタルサイネージの役割はこんなときも多岐にわたる。私たちは、従来からそれをざっくり「広告」「販売促進」「情報提供」「エンターテインメント」に分類してきた。
そのうち「情報提供」は、例えば、総務省が3月から当コンソーシアムに「新型コロナウイルス感染症に関する情報の配信要請」https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin01_02000295.htmlとして、会員向けの動画提供を行っている。「販売促進」としては、スーパーなどでの感染拡大を防ぐツールとしてセンサーと連動したデジタルサイネージがいくつか出てきている。「エンターテインメント」については、これから「リモート」が重要なキーワードになるにあたってデジタルサイネージの果たす役割は大きくなるだろう。
そして、「広告」だ。これまでデジタルサイネージの進化をいろいろな意味で牽引し、育ててきてくれた「広告」は、もしかすると、そのあり方を少し考え直すことになるのかもしれない。街の顔である大型LEDには、「広告」を主軸にしながら、その他の役割も取り入れて街を元気に賢くする役割を担ってほしいと思う。(Y.K.)