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INFORMATION
デジタルサイネージアワード
2019
サイトオープン!
今年もデジタルサイネージアワードを開催致します。デジタルサイネージアワードは、(一社)デジタルサイネージコンソーシアムが主催し、公募したデジタルサイネージ作品の中から優秀な作品を選出、表彰することで、デジタルサイネージ市場をさらに活性化していくことを目指すものです。
受賞作品はデジタルサイネージコンソーシアムサイト(本サイト)で発表するとともに、「デジタルサイネージジャパン(DSJ)」にて表彰を行います。
応募開始は4月18日を予定しております。部門や応募方法など、詳しくはこちらのページよりご確認下さい。皆様のご応募、お待ち申し上げております。
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ラスベガスの
eスポーツ専用施設に
行ってわかった
当たり前すぎること
ラスベガスのルクソールホテルに2018年3月にオープンした、eスポーツ専用施設「HyperX Esports Arena Las Vegas(ハイパーX・Eスポーツアリーナ・ラスベガス)」に行ってきた。ラスベガスでは唯一の常設のeスポーツ会場である。
通常時は入場無料だが、トーナメントやビューイングイベントが開催されている場合には1時間10ドルからの料金が設定される。筆者が訪れた時にはイベントが開催されておらず、比較的閑散とした状態で、夜のイベントに向けて家族連れが集まっていた。最新のファシリティーは一通り見ることができたが、対戦時の実際の現場の雰囲気を体験することはできなかった。
もともとラスベガスにはカジノがあり、その中に野球やバスケットボールなどのプロスポーツがスポーツブックと呼ばれる掛けの対象になっている。もちろん合法だ。そのための巨大なスクリーンやベッティングのための端末はカジノの中では当たり前すぎる光景なので、eスポーツも何の違和感もない。eスポーツはスポーツか否かと行った宗教論争的なものが先行する日本とは異なり、当たり前すぎる光景がここラスベガスには存在している。(Y.E.)
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フォトショやイラレで
飯が食えることを
サイネージに置き換えると?
デジタルサイネージはすっかり成熟期に入っている。それは悪いことではないが、オリンピックもすぐに終わってしまうので、プラトー(高原)状態に突入することは明らかだ。そこで我々は今から次なる領域を自ら創造する必要がある。そもそもデジタルサイネージは別に全然無くていいものであるからである。我々が市場を創らないと顧客側でそんなことをしてくれるはずがない。
デジタルサイネージの最大の特色は、その時その場所で最適な情報を提供することだ。これが何なのかを精緻に検出するためには一般的なWEBやSNSからだけでは不十分で、その時その場所におけるセンシングして、それに基づいてコンテンツ化することだ。用いるセンサーは画像センサーとしてカメラと呼ばれているもの、他には温度、湿度、加速度などの環境センサー類だ。
センシング結果を解析するために、クラウドにデータを投げていては時間的に、コスト的に、特にセキュリティ的に問題がある。そこで解析はローカルで行うことが望ましい。従来はローカル(クラウドに対してエッジという)でこれらを行うためには重たいシステムが必要だったが、いまではニューラルコンピューティングのためのAppleのA12や、IntelのMyriadのようなVPU(Visual Processing Unit)が続々と登場している。A12は我々の手の中にあるし、Myriad搭載の機器は100ドルしない。あとはAIを活用してどう表現するかにかかっていて、ここが競争のキーとなる。
道具としてのIllustratorやPhotoshopがあれば、あとはセンスさえあれば飯が食える。それと全く同じことが、デジタルサイネージでもいよいよ加速する。(Y.E.)
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デジタルサイネージ
NEWS解説
新たなデジタルサイネージの可能性を示す「鏡と天秤—ミクスト・マテリアル・インスタレーション—」展 建築家 砂山太一インタビュー 記事元:AXIS 2019年3月19日
東京・京橋にあるAGC Studioでは、2019年3月12日(火)〜5月11日(土)まで「鏡と天秤—ミクスト・マテリアル・インスタレーション—」展を開催中だ。
壁面の鏡面サイネージに使われているのは、AGCが開発した新素材をベースとした拡張ミラー型ディスプレイ「Augmented mirror(拡張ミラー)」。一般的には“マジックミラー”とも呼ばれる半透過のミラーの裏側にディスプレイが仕込まれていて、その光が鏡を透過して鏡の表面に映像が表示されると同時に、映像が表示されない部分は通常の鏡になるという仕組みだ。
デザイン誌でデジタルサイネージが紹介されるときは、デジタルアートの分野で映像表現に関連することが多い。ところがこちらのタイトル「鏡と天秤—ミクスト・マテリアル・インスタレーション—」と聞き慣れない言葉が。
インスタレーションとはなんだ。翻訳すると”取付、導入”だが、本意を簡単に言えば、”作家の意向に沿ってオブジェや装置を置いて空間を構成し、場所や空間全体を作品として体験させる現代芸術”らしい。
AGCはデジタルサイネージもずいぶん前から手がけているが、素材メーカーらしく、今回紹介されている鏡面のサイネージだけではなく、窓ガラスに張り付いたガラス一体型のサイネージなど自社の強みを活かした差別化された製品を生み出している。また、AGCはガラスをテーマとして、毎年「ミラノデザインウィーク」に出展している。そうなると今回の建築家や芸術家からのアプローチをデジタルサイネージに取り入れることもうなずける。
ぜひ新たなデジタルサイネージの可能性を感じに、展示会に足を運んでみてはいかがだろうか。
「今はただ、建築に後からディスプレイを取り付けるといった施工が主流で、建築が育んできた美意識のようなものが、うまく情報化社会とリンクしきれていない。デジタルサイネージに代表されるような21世紀以降の情報文化に対して、新しいデザイン文法が必要です。」と建築家の砂山氏が語っているように、存在自体が美しいデジタルサイネージのあり方のヒントが見つかるかもしれない。(H.I)