DSC EXPRESS
Vol.005

DSC EXPRESS Vol.005をお届けします。
毎月1日・15日発行です。どうぞ宜しくお願い致します。

  • デジタルサイネージ
    TODAY

    老舗ブランドが展開する、プロジェクションマッピングを活用したプロモーション

    老舗ブランドが展開する、
    プロジェクションマッピング
    を活用したプロモーション

    2018年12月7日(金)〜25日(火)、銀座のメゾンエルメスにて、クリスマスに相応しい子供から大人まで楽しめるプロジェクションマッピングのイベントが展開された。
    「エルメスのジングルゲーム」というクリスマスキャンペーンの一環で、ビル壁面を覆うガラスブロックをドットになぞらえ、ピクセルアートのゲーム映像が映し出されるというものだ。参加可能なゲームは、懐かしのインベーダーゲームを彷彿とさせるドット絵を用いたシンプルなもの。ゲーム内に配置されるシューティング台は、馬が引くソリ。撃ち落とされるのは、エルメス定番のオレンジのボックス。そしてボックスを撃ち落とすと、あのケリーバックのキャラクターが登場する。エルメスの伝統であるモチーフが、ドット絵となったギャップやそのキャラクターの愛らしさで、遭遇した人々は思わず足を止めて見ていたようだ。
    隣のソニービルが建て替えのため空き地となっており、まさに、ビル全体が見える絶好の期間。この空き地を利用した会場では、キャラクターのオブジェが並んだ撮影スポットもあり、SNSのハッシュタグで情報拡散されていったようである。
    職人技術に裏打ちされた高い商品価値とブランドイメージを確立しながら、新しいデジタルテクノロジーを積極的に取り入れ、遊び心あるコンテンツによって、ブランドの認知度を高め新たなファンを生み出すプロモーション施策の好例であると感じた。(T.U.)

  • デジタルサイネージ
    TOMORROW

    (2001年宇宙の旅)が、街角に

    HAL9000
    (2001年宇宙の旅)が、街角に

    HAL9000の声を演じた俳優ダグラス・レインさんが、昨年の11月に亡くなったそうだ。HALはAI搭載のコンピュータで、宇宙船の乗組員達にとって親しく頼りになる存在だった。
    科学技術の進歩はめざましい。HALぐらいの能力のあるデジタルサイネージが、ある日街角に出現したとしても、それほど驚くことではないかもしれない。そして、世界中の情報を集めて、目の前にいる私たちにピッタリの何かを知らせてくれる。「向こうの公園の桜がちょうど見頃だし気候も良いから、ちょっと寄り道してみては?(今、急いでないですよね?)」「貴女のお顔の色には、この色の口紅が似合うと思いますよ?(すごく楽しそう、今日はデートかな?)」
    ・・・これぐらいのことは、技術的には、すでに、ほぼ実現可能だ。ここで、いやいや、ちょっと待って、こんな公衆の面前でちょっとおせっかいじゃない?!と思うか、そういう気の利いたことを提案してくれるなんて楽しい人(?)ね!と思うかは、さまざまな状況によりけり。それを上手い具合に、できるだけ多くの人にとっての安心で価値ある体験にするべく、みんなで頭をひねっているわけである。
    そういうサイネージは緊急事態には「今、大きな地震が来たけど、落ち着いて。ここからなら、〇〇ビル直結の出口が近いです。そこのメガネの君、わかりますね?」とか、言ってくれるようになるかもしれない。
    未来のサイネージとの付き合い方を、考えてくれる人が増えることを祈りつつ。(Y.K.)

  • デジタルサイネージ
    NEWS解説

    反対署名2万人分を提出 大阪メトロの駅改装案に 記事元:産経ニュース 2019年2月13日

    反対署名2万人分を提出 大阪メトロの駅改装案に 記事元:産経ニュース 2019年2月13日

    大阪メトロが発表した地下鉄15駅の改装デザイン案に対し、社会学者の岸政彦立命館大教授らが13日、2万人近くの反対署名を同社に提出した。デザイン案を巡っては、大阪メトロが昨年12月、地下鉄御堂筋線と中央線の計15駅を2024年度までに刷新すると発表。新大阪駅に円盤形の展望台を設置したり、梅田駅に大型のデジタルサイネージ(電子看板)を設置したりと、各駅の特色に応じた個性的なデザインにする計画だった。

    大阪メトロ15駅の大規模な改装デザイン案が物議を醸しているようだ。大阪の中心部には大大阪(だいおおさか)時代と呼ばれる、大正から昭和初期の建築物が現存している。たとえば日本銀行大阪支店、大阪府立中之島図書館などだ。そして地下鉄の駅も同様のものが残っており、御堂筋線の梅田駅、淀屋橋駅、本町駅、心斎橋駅などはレトロモダンな雰囲気を残している。
    これに対して、今回のデザイン案は確かに奇抜な発想で考えられていることは確かだ。デザインの良し悪し、好き嫌いは様々な考えがあるだろうが、問題はデジタルサイネージもやや悪者扱いされている点である。詳細のデザイン案を見たわけではなく、どういった経緯でこれが検討されているのか、デジタルサイネージを駅のデザインの中で物理的なデザインと、デジタル的なコミュニケーシオンデザインをそれぞれどう考えているのかは、筆者には見えていない。ただ、個人的にも前述の駅の雰囲気にマッチした感じがしないのは事実である。(Y.E.)
    地下空間の大規模改革及び 夢洲開発への参画について(PDF) 2018年12月20日 大阪メトログループ

Copyright c Digital Signage Consortium. All Rights Reserved.