反対署名2万人分を提出 大阪メトロの駅改装案に 記事元:産経ニュース 2019年2月13日
大阪メトロが発表した地下鉄15駅の改装デザイン案に対し、社会学者の岸政彦立命館大教授らが13日、2万人近くの反対署名を同社に提出した。デザイン案を巡っては、大阪メトロが昨年12月、地下鉄御堂筋線と中央線の計15駅を2024年度までに刷新すると発表。新大阪駅に円盤形の展望台を設置したり、梅田駅に大型のデジタルサイネージ(電子看板)を設置したりと、各駅の特色に応じた個性的なデザインにする計画だった。
大阪メトロ15駅の大規模な改装デザイン案が物議を醸しているようだ。大阪の中心部には大大阪(だいおおさか)時代と呼ばれる、大正から昭和初期の建築物が現存している。たとえば日本銀行大阪支店、大阪府立中之島図書館などだ。そして地下鉄の駅も同様のものが残っており、御堂筋線の梅田駅、淀屋橋駅、本町駅、心斎橋駅などはレトロモダンな雰囲気を残している。
これに対して、今回のデザイン案は確かに奇抜な発想で考えられていることは確かだ。デザインの良し悪し、好き嫌いは様々な考えがあるだろうが、問題はデジタルサイネージもやや悪者扱いされている点である。詳細のデザイン案を見たわけではなく、どういった経緯でこれが検討されているのか、デジタルサイネージを駅のデザインの中で物理的なデザインと、デジタル的なコミュニケーシオンデザインをそれぞれどう考えているのかは、筆者には見えていない。ただ、個人的にも前述の駅の雰囲気にマッチした感じがしないのは事実である。(Y.E.)
地下空間の大規模改革及び 夢洲開発への参画について(PDF) 2018年12月20日 大阪メトログループ