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Vol.126

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  • 2023福岡の最新OOH事情

    2023福岡の最新OOH事情

    今年の福岡の街は、博多祇園山笠もようやく制限がなくなり、世界水泳や世界マスターズ水泳などの大型イベントも開催されるようになった。国内外からの観光客が戻ってきて賑わいを取り戻しつつある福岡に新たに誕生したデジタルサイネージをご紹介する。

     2年前の執筆時、福岡市内では「天神ビッグバン」と「博多コネクティッド」という大型再開発が始まっているという話をさせてもらったが、6月には、その主プロジェクトの1つ九州初の5つ星ホテル「ザ・リッツ・カールトン福岡」を擁する福岡大名ガーデンシティが開業した。日本がパンデミックによる渡航制限を緩和して以来、福岡のインバウンド回復率は日本全体よりも高い傾向が出ており、海外からも非常に注目を集めている都市となっている。そんな九州福岡の玄関口、JR博多駅に新しいコンセプトのデジタルサイネージが誕生した。

     今年の4月から稼働を開始した「THE HAKATA VISI-ON STAGE」だが、もともと5年前に導入された国内最大の曲面型大型有機ELディスプレイと液晶ディスプレイ及びツインバナーのリプレイス媒体という位置づけになる。

     構成内容として①自立型の2.5mmピッチSMDタイプの288インチLEDビジョンと奥行1mのLEDフロアビジョンをL字型に組み合わせた音声出力が可能な中央の「センタービジョン」②コンコースに面した左右に位置する2.6mmピッチLEDを3面使った三角柱形状の「タワービジョン」③駅構内では初採用の透過型LEDを使った「バナービジョン」とすべてが連動可能なLEDビジョンとなり媒体イメージが一新されている。

     その中でも「センタービジョン」は、通常の広告放映だけでなく、L字型の特性を活かした3Dコンテンツ対応はもちろんフロアビジョンに乗ってそのコンテンツを一緒に楽しむことが出来る全国初の参加型(体験型)のLEDビジョンだそうだ。そのフロアビジョンの前方は展示が可能なスペースになっており、まさに駅の中で体験の場を提供し、デジタルを使ってそのリアルの価値を最大化させるような取り組みも可能になっている。

     通常運用でも有料広告の放映だけではなく、毎時0分、30分の1時間に 2回、環境演出用の参加型コンテンツが放映されているので博多駅をご利用される方は一度体験してみてはいかがだろうか。(K.O)

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