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Vol.091

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  • 成田空港を利用する人たちの気分を高揚させるデジタルサイネージ

    成田空港を利用する人たちの気分を高揚させる
    デジタルサイネージ

    日本では3年ぶりに行動制限のないお盆休みとなったが、空港を利用して移動する人たちも昨年に比べて大分増えたようだ。今回は利用者の多い空港の一つである、成田空港で活用されているデジタルサイネージについて触れてみたい。

     日本では3年ぶりに行動制限のないお盆休みとなり、成田空港では8/11(木)にお盆休みを海外で過ごす人の出国ラッシュがピークを迎え、8/10(水)から8/21(日)までに成田空港から出入国する人はおよそ20万人と、昨年同時期のおよそ4.5倍になる見込みとのことだ。
     筆者が訪れた8/15(月)は、そんな出国ラッシュも落ち着いたせいか混雑した様子は見られなかった。また、入国制限や検疫措置などはとられているが、世界的にも制限の緩和が進んでいることもあり、外国人利用者の家族や団体もチラホラと見られた。
     成田空港にはロビーやコンコース、店舗エリアをはじめ、ターミナル内の各所にデジタルサイネージが設置されている。ロビーを中心に見渡すと、第1ターミナルでは、4階出発ロビーの出発便案内板の両サイドにある大型ディスプレイと、1階到着ロビーから見上げる形で天井から吊るされた大型ディスプレイがとても目立つ存在だ。


    ▲<第1ターミナル> 上:4階出発ロビー/下:1階到着ロビー

     また、第2ターミナルでは、3階出発ロビーの天井に取り付けられた大型ディスプレイと、1階到着ロビーにある横長の大型ディスプレイが目立つ存在だ。

    ▲<第2ターミナル> 上:3階出発ロビー/下:1階到着ロビー

     その他にもフロアに設置された大型ディスプレイが多数あり、また、飲料の自動販売機や、訪日外国人向けに無料SIMを配布し観光サービスを提供する「WAmazing」のデジタルサイネージ付き無料SIMカード受取機などにもディスプレイが設置されている。

     通常放映される内容は、ターミナル情報(イベント情報、店舗情報等)、保安情報、空間演出コンテンツ、CMなど。今回は到着コンコースまで見ることはできなかったが、訪日外国人旅行客が日本各地を訪れ、日本人におもてなしを受ける様子が描かれた「We Love JAPAN」、日本に来てくれた外国人の方へ感謝の気持ちを伝える「にほんのきもち」、厳選した日本の風景を紹介する「LIVING JAPAN」などといった空間演出コンテンツが、空港を利用する人たちの気分を高揚させていた。CMについては、一部で製薬会社、飲料会社、鉄道会社などのCMが放映されていたが、活発化するのは本格的にコロナが落ち着いてからであろう。

     空港においては成田空港だけではなく、羽田空港をはじめとする全国の空港でデジタルサイネージが多く設置されている。今後本格的にコロナが落ち着き、空港を利用する大勢の人たちをデジタルサイネージがより一層おもてなしをする、そんな日が早く来ることを願っている。(K.S.)

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