DSA2023 エキマトペ

準グランプリ

Entry Title
エキマトペ
Movie


Photo



審査会から
・AIによる音の可視化は、聾唖障碍者でなくとも目を引くコンテンツになっている。応用すれば様々な用途のリアル空間コンテンツを開発できると期待。
・聴覚障がい者のみならず、健常者も含め駅構内の動きをリアルタイム生成された豊かな表現「エキマトペ」で知ることができる。さらには、コンテンツとして啓蒙にもつながっている。ユニークな発想で新しいバリアフリー化を実現したことを称賛したい。
・今やサイネージのない車両に乗ると、駅名や情報がなく不安を感じる。一方駅や街は音で溢れすぎている。耳に障害がなくても、音を少し減らして、文字情報にすることで、より快適でインクルーシブな情報提供ができるようになることを期待。
・聴覚障害への配慮や、日常の音を視える化している取り組みに感銘を受けました。デジタルサイネージが社会的のインフラメディアとして、さらに進化する可能性を秘めている作品でした。
・伝えることの平等性を推進する企画で、インクルーシブな社会に必要な取組と考えます。

Corporate Name
富士通株式会社
東日本旅客鉄道株式会社
株式会社JR東日本クロスステーション
大日本印刷株式会社

Location
JR上野駅

Details
エキマトペは、駅のアナウンスや電車の音といった環境音を、AIを用いてリアルタイムに文字や手話、オノマトペとして視覚的に表現するディスプレイ装置です。富士通、JR東日本、大日本印刷、JR東日本クロスステーションがチームとなり、誰もが使いやすく、毎日の鉄道利用が楽しくなるような体験を目指して、川崎市立聾学校の子どもたちと一緒にアイデアを考えました。聴覚障害者はエキマトペによって駅にあふれる電車やアナウンスの音を感じることが出来ます。さらに、聴者にとっても、音を視覚的に捉えられることによる新たな体験となり、手話や聴覚障害について触れるきっかけを生み出します。エキマトペを見た人が実際に手話の勉強を始めたり、要約筆記の教室に通いだしたり、JR上野駅の駅員が手話の勉強会を自分たちで立ち上げたり、エキマトペを通して聴覚障害に対する意識が変わり、行動が変わっていくという様子が見られました。
Feature
多くの人たちにとって、聴覚障害を身近に感じる機会は少ないかもしれません。エキマトペは川崎市立聾学校と企業との共創によって生まれたものです。エキマトペを通して、プロジェクトに関わった企業や団体の人たちが聴覚障害について興味を持ち始めたことは、とても嬉しい出来事でした。さらに、多くの人たちがエキマトペについてSNSで投稿してくれ、約19万件のいいね!を獲得し、様々なメディアに取り上げられたことにより、聴覚障害とのタッチポイントを広げることが出来ました。そして何より、エキマトペを生み出した川崎市立聾学校の生徒の誇らしげな顔が印象的でした。エキマトペの本質は、「一人一人が違いを認め合い、自分らしく生きられる社会のきっかけを作り出す」ことです。単にいいね!で終わらず、今後もエキマトペのような取り組みを継続させる仕組み作りを含めて、全力でプロジェクトを推進していきます。
Screen Size
55インチ

Screen Type
LED

Number of Screens
1画面

Running
2022年6月15日〜2022年12月14日

Explanation Url
https://ekimatopeia.jp/

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