丸の内エリアで活用されるデジタルサイネージ
日本の代表的なオフィス街である丸の内エリアでは、様々なデジタルサイネージが活用されている。今回はそんなデジタルサイネージに注目してみたい。
丸の内エリアには東京駅があり、ビジネスパーソンや観光客をはじめ多くの来訪者で溢れている。そんな丸の内エリアには、東京駅正面に建ちランドマークとなっている、丸の内ビルディング(通称丸ビル)、新丸の内ビルディング(通称新丸ビル)をはじめとする大型の複合ビルが建ち並び、その建物内には様々なデジタルサイネージが設置されている。また、東京駅及び東京駅に繋がる地下通路にも同様に、様々なデジタルサイネージが設置されている。
今回は広告を放映するデジタルサイネージに注目し、幾つか紹介したい。※広告は2024年9月に確認
■複合ビル内に設置されるデジタルサイネージ
丸の内~大手町~有楽町エリアに建つ22棟のビルを網羅し、最大で246インチの大きさを誇る横型サイネージ『Marunouchi Vision』は音声付でとても目立つ存在。インテントセールスサービスの「セールスマーカー」、リーガルテックサービスの「リーガルオンクラウド」といった企業向けの広告に加え、「VISAタッチ決済」「第一生命保険 じぶんケアジャスト」「ブレインスリープピロー(機能性枕)」といったビジネスパーソン向けの広告が放映されていた。また、エレベーター広告の『GRAND』は『Marunouchi Vision』との連携が可能とのこと。
丸の内エリアを基点とする13棟のビルには、50~85インチ50台の縦型サイネージ『Marunouchi Link Signage Ⅰ』が設置され、こちらでも「アビームコンサルティング」「GYYM(ジムネットワークサービス)」といったビジネスパーソン向けの広告が放映されていた。
左:Marunouchi Vision/右:Marunouchi Link Signage Ⅰ
■地下広場~駅構内に設置されるデジタルサイネージ
東京メトロ丸の内線東京駅改札近くにある「東京駅前地下広場」には、65インチ38面の縦型サイネージ『Marunouchi Link Signage Ⅱ』が設置され、広い空間をジャックしている。この時は「アマゾンオーディブル」の広告が放映されていた。
JR東京駅丸の内寄りの構内には、『J・ADビジョン東京駅丸の内地下連絡通路』『TOKYO MARU-VISION』『東京駅丸の内大型LEDビジョン』といったサイネージがあり、こちらでもビジネスパーソン向けの広告放映が見られた。
左:Marunouchi Link Signage Ⅱ/右:東京駅丸の内大型LEDビジョン
その他にも、JR線の高架下にある喫煙所『THE TOBACCO 2:50.76』では、都内を中心とするオフィスビルの喫煙所サイネージメディア『BREAK』による広告の店舗ジャック(サイネージの他に壁面・灰皿ラッピング等も展開)が可能で、丸の内エリア周辺のビジネスパーソンにアピールする場となっている。
ビジネスパーソンが一日を過ごす場所における、今回紹介したようなオープン空間にあるデジタルサイネージと、エレベーター、喫煙所、タクシーといった閉鎖された空間にあるデジタルサイネージの掛け合わせは、街全体でのターゲティング広告という意味合いから、とても効果的と言える。そんなデジタルサイネージの有効活用に今後も注目していきたい。
(K.S.)