「THE [ ] STORE」デジタルサイネージの役割
今回は週替わりの店舗に設置され、上手に活用されているデジタルサイネージを紹介したい
東京・渋谷「RAYARD MIYASHITA PARK」に「THE [ ] STORE」は、EC・D2Cブランドが週単位で出展する次世代型ショップとして昨年7月にオープンしている。主にアパレルや食品などのブランドが出展しており、ブランドに合わせて[ ]内の名称が変わる仕組みだ。試着や試食といった、ECでは得づらいリアル体験を通してブランドのストーリーや魅力を伝えるほか、そもそも「こういったブランドがあったんだ」と認知のきっかけ作りにもなっているという。
実際に「THE [ ] STORE」へ訪れた日はとあるアパレルブランドが展開されており、接客のスタッフから「このブランドの出展は明日までなんです」と案内を受けた。店舗デザインはいたってプレーンな作りだが、入って西側・北側の壁にあるディスプレイにブランドのイメージ動画や静止画が常時放映されており目を引く。店内の広さにしては少々大きさを感じるほどで、その分店舗演出媒体として十分な存在感がある。つまり、出展側は店舗演出やブランディングをこの2枚のディスプレイに委ねる格好だ。コンテンツ準備は必要になるが、ポップなどを制作〜運搬〜設置する作業と比べるとローコスト化も望むことができる。
店舗にデジタルサイネージは珍しくないが、今回のような演出・コスト削減、それぞれ大きな役割を担うデジタルサイネージの活用は合理的かつ効率的な例と言えるだろう。目的・役割をよく検討して効果的に活用していきたいものである。
(K.S.)
【参考サイト】
■店名が週ごとに変わるショップ リアルとデジタルの融合へ 24/8/20
https://www.fnn.jp/articles/-/745746