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Vol.164

DSC EXPRESS Vol.164をお届けします。
毎月5日、15日、25日発行です。どうぞ宜しくお願いいたします。

  • 進化する立体音響と共存するデジタルサイネージの未来

    進化する立体音響と共存するデジタルサイネージの未来

    ひとつのスピーカシステムで複数の視聴者に同時に立体音響を提供できる音のVR技術がすごい!
    超高層ビルやダム、発電所なども手掛ける大手建設会社の鹿島が、英国サウサンプトン大学と共同開発した立体音響技術「OPSODIS」(オプソーディス)を搭載した小型スピーカー「OPSODIS 1」を開発した。

     進化する立体音響と共存するデジタルサイネージの未来
     「OPSODIS」とは、鹿島技術研究所と音響技術分野で世界的に著名な英国サウサンプトン大学・音響振動研究所が共同開発した3Dオーディオ再生技術で音響理論の英語名称「Optimal Source Distribution(最適音源配置)」から命名されている。
    開発されたスピーカーは、普通のスピーカーではなく「OPSODIS」(オプソーディス)という立体音響技術を使っているのが大きな特徴で、サイズとしてはサウンドバーよりも一回り小さく、パソコンのモニター前にも置けるコンパクトな物で、その前に座って音を聴くと、まるで目の前にコンサートホールが出現し、そこに頭を突っ込んでいるような、魔法のようなサウンドが体験できる製品らしい。

     通常のステレオ録音は、ステレオマイクや2本のモノラルマイクで録音しその音をステレオスピーカーで再生すると、スピーカーの真ん中あたりの定位置がベストポジションという事で定まってしまうが、OPSODIS方式の特徴は、音を打ち消す独自のクロストークキャンセルなどの信号処理と、センターに近い方から高域スピーカーを左右対称に設置するスピーカーレイアウトなどの組み合わせにより、スピーカーを置いた位置以外の音も含めて、全方位の音を表現するための技術を駆使し全周波数に渡って、音質良く制御できるのが特徴で自然な3D立体音場を実現できる点です。
    壁や天井の反射などは使わず直接音をリスナーに届け、最も効率よく音の空間情報を再現できるだけでなく、上下、左右、前後、遠近などの360度の自然な音場を再現し複数の視聴者に同時に同じ立体音響を提供することが可能となっている。

     今後デジタルサイネージの映像技術も3D化やVR・ARといった映像技術と掛け合わせて音響技術も立体化させることで、より印象深い映像体験や記憶に訴えかけられる手法が実現出来る未来もそう遠くない。
    7月から次世代型ショールーム「蔦屋家電+」(東京都世田谷区)での展示されているらしいので是非体験してみて欲しい。

    (N.Y.)

    引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000116603.html

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