DSC EXPRESS
Vol.140

DSC EXPRESS Vol.140をお届けします。
毎月5日、15日、25日発行です。どうぞ宜しくお願い致します。

  • 少しだけ未来のデジタルサイネージ

    少しだけ未来のデジタルサイネージ

    たまたま担当回が新年にあたったので、デジタルサイネージが私たちにとって頼れる相棒であってくれれば良いなという思いを、ポイントを3つに絞って書いてみる。

     1.初めての多言語コミュニケーションを助けてくれる
     その場で出会った人どうしが、デジタルサイネージを囲んで楽しくコミュニケーションする、そういうシーンを、つい思い浮かべてしまう。海外からのお客様の観光を助けてあげたいですよね?

     例えば、こんな感じ。
    ・訪問者が多言語の質問を選択する
    ・質問内容とAIの回答が多言語と現地語で表示される。地図も表示される、
    ・通りがかった現地の人が、進むべき方向を身振りで補足する。
    ・追加の質問の候補をAIが(多言語と現地語で:以下同文)表示し、訪問者が選択。
    ・AIが回答の候補を表示。
    ・現地の人がベストだと思う回答を選んであげる。

     どうでしょう?基礎技術は目新しいものではなくても、流行りの生成AIの登場で、AIと現地の人がコラボして多言語コミュニケーションを成立させるハイブリッドな感じ、が上手く行くと役にたちそうだし楽しそうじゃないかな。これは、以前から考えているコミュニケーション視点のUIを、「+AI」で丁寧に設計できれば、きっとOK。

     2. 私のためのコンシェルジェになってくれる
     空港での搭乗案内をパーソナルなものにする、デルタ空港の取り組みが進化。(2022年)詳細は、下記を参照されたい。
     https://news.delta.com/groundbreaking-parallel-realitytm-technology-coming-deltas-detroit-hub-0-JP
     新しい技術は、2020年のCESで公開されたミスアプライド・サイエンス社(Misapplied Sciences)の港にて、PARALLEL REALITY™(パラレル・リアリティ)ディスプレイ。

     この技術は、劇場でのオペラの字幕表示の多言語化に適用さできそう。劇場でオペラ鑑賞するときに、パンフレットやスマホを見ながらは無理だし、翻訳音声ガイドはやっぱりちょっとうるさい、という問題もこれで解決。劇場の場合は座席数が多いのでパーソナル対応というわけにはいかなくても、座席を対応言語別に区切ればOK。多言語対応以外に、視点を変えた解説を選べる、など、応用範囲は広い、もちろん、オペラでなくても。
    (そもそも個人を認識するための、タグとかBluetoothとかの問題については、すでに1周(以上)まわっているとして)

     3. 災害時にわかりやすく誘導してくれる
    これは、言わずもがな、ですね。これ以上、大規模災害は起きてほしくないけれど、災害は避けられない。そのとき、デジタルサイネージ群には、本当に役にたってほしいです。(Y.K.)

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