復活!「タッチパネル式」デジタルサイネージ!
COVID19渦中では、「非接触」というメッセージが蔓延していた。街のデジタルサイネージも、生活様式の変化を受けて、一時的に双方向性の特長を持つデジタルサイネージの1つ、タッチパネル式の需要が落ち込んだ。2023年、タッチパネル式デジタルサイネージが復活傾向にある。
デジタルサイネージ利用用途には、「広告・販促・インフォメーション・演出」などを軸にさまざまな使い方で一般社会の中にビジュアルコミュニケーションを実現している。その中で、人が画面をタッチすることでコンテンツを変化させ情報を得る「タッチパネル式デジタルサイネージ」は、双方向コミュニティの醸成する手段として、深く浸透していた。COVID19流行の前までは・・・。
コロナ禍では、生活様式の変化を受けて、一時的に新規導入が鈍化した様に見えた「タッチパネル式デジタルサイネージ」だが、2023年に入り、新たな需要やニーズの高まりと共に、その姿が多く見受けられる様になったと感じる。
インバウンドの復活による多言語によるタッチパネル式サイネージ需要増!
昨今、観光のハブとなる空港、駅、ホテルなどでは、外国人観光客(インバウンド)も多く見受けられる。周辺観光名所とそのアクセス方法、都市間の交通情報、施設案内などをタッチパネルかつ多言語でアプローチしているサイネージが増えている様に感じる。
また、サイネージ付近を「Wi-fiスポット」としている施設も多く、外国人観光客にとっては、立ち寄るきっかけにもなっている。
多くの場合、タッチパネルサイネージで得た情報を画面の2次元バーコードから、自身のスマホなどに情報を取得し、次の行動へと繋げている。また、日本に設置されている多言語サイネージでは、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)ハングル語で表示切替しているデジタルサイネージが一般的である。改めて「持続可能な形での観光立国の復活に向けて」を示したこともあり、多言語による情報提供を双方向で実現するタッチパネル式サイネージに注目が集まりそうだ。
写真:北海道内空港/福岡市内ホテル タッチパネルと多言語表示
情報のリアルタイム性を重視したタッチパネル式サイネージ!
昨今のタッチパネル式デジタルサイネージでは、ホームページやSNSと情報を連携しているサイネージも多く見受けられる。他のデジタルメディアが更新されれば、デジタルサイネージも、自動で更新される仕組みだ。特にSNSタイプの情報更新では、タイムセールなど、今の時間帯で実施しているリアルイベント内容を、メッセージ・写真/ショート動画等で紹介できるため、販促用途で活用されているサイネージでは、集客・入店促進から売上UPまで期待できる。情報の鮮度が上がることで、アピールする内容がより具体的で深みを持ったコンテンツになっているのだ。
また、近頃の情報更新方法には、自動更新に限らず、各情報提供元(例:店舗スタッフ)のスマホから、手軽に更新できるサービスも増えている。
ひと昔前、タッチパネル式のコンテンツを更新するには、時間と費用が割高である!といった認識も多々聞こえて来たが、新たなニーズや運用側の業務効率、運用コストの軽減などもあり、タッチパネル式デジタルサイネージの更なる設置台数の増が見込まれ、そこに表現されているコンテンツが「大切な今」を伝えるメディアの一つになっていることで、社会のコミュニティを醸成していると、感じてやまない。
写真:神奈川県内商業/神奈川県内屋外型パーク
最後に、個人的なことではあるが、ある街の観光認定の勉強をしている。外国人観光客に対する「おもてなし」を実現するためには、理解できる言語で自らが自発的に情報を取れるタッチパネル式デジタルサイネージは、更に必要と感じている。
日本の四季と文化を感じてもらうために、デジタルサイネージが出来ることはまだまだ沢山ある。(T.W)