イオンモールに設置される大型のデジタルサイネージ
イオンのデジタルサイネージと言えば、レジ付近に設置された「イオンチャンネル」を思い浮かべる人が多いと思われるが、今回はイオンモール津田沼で見かけた大型のデジタルサイネージを取り上げたいと思う。
イオンモール津田沼は駐車場を除くとフロアは３階に分かれ、様々なショップや売り場が密集している。割と最近設置されたデジタルサイネージと記憶しているが、３階まで吹き抜けとなる中央通路のおよそ２階ぐらいの高さに設置された大型のLEDサイネージと、２階のショップ前の柱に連続的に設置されたLCDサイネージがとても存在感を放っている。
出入り口から食品売り場に通じる中央通路のサイドには、生活雑貨・トイレタリー・薬などの売り場や、フードガーデン・フードストリートなどが並び、そこを行き交う人たちの目につきやすい場所に、大型のLEDサイネージが設置されている。また、２階の通路柱両面に設置されたLCDサイネージも、自然と視界に入ってくるちょうど良い高さにある。
筆者が訪れた４月は、タイ国政府観光庁の観光PRのCMの他に、ショップCMやイベント告知、こどもの日にちなんだ鯉のぼりのイメージ動画などが放映されていた。また、今年の2月には、2022年7月に発売されたNintendoSwitch用ゲーム「スーパー野田ゲーWORLD」を、野田クリスタルを含むお笑い芸人と一緒に対戦できるイベント「スーパー野田ゲーWORLD inイオンモール津田沼」が開催され、大型のLEDサイネージを効果的に活用していた。
大型の商業施設の中には、大きな吹き抜けや大きな通路などの広い空間が必ず存在するが、多くの人たちが行き交い、また滞留が予想されるそんな場所に、大型のデジタルサイネージを設置する事例が増えているようだ。
イオンの他の店舗を見ても、１階メイン通路の天井部に設置されたデジタルサイネージで、動物や海など自然をモチーフにした３Ｄ映像などを流す「イオンモール土岐」、セントラルコート吹き抜けに設置された360度視聴することができる大型のLEDサイネージで、宇宙空間や海の生物などの映像を流す「イオンモール浦和美園」、館内中央の吹き抜けに設置された大型の円柱型LEDサイネージで、水・流れをイメージした映像や、柱の下に設置した150インチの大型ディスプレイと連動させた映像などを流す「イオンモール徳島」をはじめ、特徴的な形状の大型デジタルサイネージ事例が多数存在する。
大型の商業施設において広い空間を有効に活用する、そんなデジタルサイネージの事例に今後も注目していきたい。（K.S.）