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INFORMATION
デジタルサイネージ
コンソーシアム
オープンラボ Vol.02を
開催しました
会員向けのみならず、広く社会に対してデジタルサイネージが貢献できるための、オープンな情報提供を一層積極的に進めていくために「デジタルサイネージコンソーシアム オープンラボVOL.02」を開催しました。
詳細はこちらからご覧下さい。
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「OOHオーディエンス・メジャメント標準化検討WG(仮称)」の
発足について
デジタルサイネージコンソーシアムでは、OOH領域におけるオーディエンス・メジャメント手法およびデータ仕様の標準化を目指して活動するための「OOHオーディエンス・メジャメント標準化検討WG(仮称)」を設置する。
背景として、広告主やOOH設置事業者の双方よりOOHのアカウンタビリティ(メディア価値や費用対効果、など)の向上がますます求められるようになっていること、既に海外の主要国においては標準化されたOOHオーディエンスデータが提供されており、メジャメント手法やデータ提供方法が確立されていること、近年、様々な手法を活用したOOHオーディエンスデータが個別に提供されるようになってきているため、マーケットの混乱を避けるためにデータの客観性や信頼性を担保する標準化ニーズが高まっていることなどがあげられる。
WGの目的は、OOHオーディエンス・メジャメント手法およびデータ仕様の標準化を推進することにより、OOHメディア価値の透明性・客観性・信頼性を高め、マーケットの拡大に寄与することである。検討範囲は、デジタル・アナログ、広告・販促などを問わず、広くOOHメディア全体を対象とする。ただし、これらは異なる評価要素も予想されるので、ガイドラインは必ずしも一つではないことが考えられる。
活動内容は国内外の事例研究・技術研究、PoCの実施、ガイドラインの策定、啓蒙活動を予定している。WGメンバーはデジタルサイネージコンソーシアムの正会員より任意参加の形をとる。
DSC正会員以外もオブザーバとして陪席を可能とする。年内にキックオフを行い、年明けから活動を開始する。詳しくはデジタルサイネージコンソーシアム事務局まで。(Y.E.)
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次世代型商業施設『渋谷パルコ』オープン
新生 渋谷PARCOがついに先月22日にオープンした。ロボットやサイネージなどデジタル技術を駆使し、次世代型商業施設を標榜するだけあって興味深い店舗が満載だ。5階NEXT TOKYOフロアのパルコキューブはオムニチャネル型の売り場の提案で、ブランドの枠を超えて11店舗が出店している。リアルの店舗には戦略商品以外の在庫は置かず、エスカレーターサイドに配置された大型サイネージや、ショップ内のサイネージ・タブレット端末からEC在庫を検索し、パルコEC(PARCO ONLINE STORE)で一元購入できる。
また同フロアのcalif SHIBUYAは、リアルショップからオンラインへの展開ではなく、逆にオンラインショップがオフラインとしてオープンした店舗である。こちらでは韓国発FXGear社のバーチャルフィッティング「FXMIRROR」を導入しており、大型サイネージの前に立ち、実際に洋服を試着しなくても着用イメージを数多く画面内で確認できるシステムである。ミラーというだけにサイネージに試着シーンがARで映し出されているのかと思えば、実はアバターが着せ替えられているのである。利用者はリアルタイムにサイネージ前で取り込まれ8万にも及ぶパーツに分解されて3D化され、好みの洋服を選択すると試着され利用者の動きに合わせて動きまた、表情も同じように細かく反映されるのである。以前はARで服を利用者に投影しているパターンが多かったが、オンライン上で発展してきた技術がオフラインで実用化されてきているのである。オンラインでは、自分そっくりのアバターに着せかえをしてサイズ感だけでなく色やデザインが自分に似合うかどうかの視覚的な確認をし、実際の試着に近い体験を可能にすることにより購買率が上がると同時に、返品率を10%抑えることに成功している。
オムニチャネルでは、ネットとリアルをシームレスに行き来し接客の機会を拡張することで顧客への販売の機会を増やし顧客満足度を高められる。新たなテクノロジーが今後の新たな店舗のあり方としてさらに広がっていくことであろう。
しかし、なにはともあれ、先進の渋谷PARCOで一番の驚きは、地下1階レストランフロアの鳥獣昆虫食居酒屋のリーシングである。(H.I)
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デジタルサイネージ
NEWS解説
高輪ゲートウェイ駅は「無人決済店」「AIを活用した案内/警備ロボット」などJR東日本の「やってみよう」が盛りだくさん 記事元:トラベル Watch 12月3日
高輪ゲートウェイ駅は、山手線・京浜東北線の田町駅~品川駅間に設けられる新駅で、2017年2月に本格着工、2020年春に駅舎を開業、2024年に周辺施設を含めた本開業「まちびらき」を予定している。外光を取り入れる膜屋根採用による照明電力量の削減や、東北の木材使用による環境配慮などにより「SDGs:持続可能な開発目標」達成への取り組みを進めるほか、AIを活用した案内ロボット・デジタルサイネージ、さまざまな自律移動型ロボットを試行導入する。
駅名決定プロセスが話題を呼んだ山手線の「高輪ゲートウェイ」駅。あれから1年着々と建設は進み、先月11月には線路の付け替えも行われて、現在「品川」~「田町」間を乗車すると真新しい無人のホーム横を通過する。そしてこのたび、来春開業時点の駅設備・サービスの概要が発表された。
JR東日本と言えば、車内デジタルサイネージや駅構内サイネージなど場所の強みを生かして、デジタルサイネージの街への浸透をけん引している印象だが、ここ数年は「無人決済店」や「AI活用の案内ロボット」、車内や改札付近に設置した「ビーコン活用」など、さまざまなデジタルソリューション実証への取り組みが目立つ。今回の新駅概要発表には、そういう新しいサービスが「試行導入」「実証実験」を含めて「盛りだくさん」なのだ。中には、他での実証、導入が行われながら、まだ一般実用、浸透レベルに到達していないものも含まれている。
そもそもそういう新しい仕組みが一般の人に受け入れられ、役にたち、社会のあたりまえになるためには、多くの人がある程度本気で利用できる実証環境が必要で、やや唐突に出現する山手線の新駅(で、利用者があわただしい乗り換え駅でもない)というのは願ってもない環境のように思われる。新駅では、デジタルサイネージもきっと他のサービスと連携した新しい役割を担うようになるだろう。バリアフリーも災害対応も多言語対応も、次のステップに進めるのではないか。ここでいくつかの本当に役にたつサービスが育って、街々に浸透して行ってほしい。そういうことを想像してみると、物議をかもしたハイカラな(?)駅名も、しっくりくるような気がしませんか。(Y.K.)