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INFORMATION
センシングサイネージ
ガイドライン(第一版)を発行
一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムは、近年利活用が増えてきたデジタルサイネージにおける各種センサー利用と、それに伴う生活者のプライバシー保護の観点から、デジタルサイネージでセンサーを用いるにあたって遵守すべき事項をまとめた「センシングサイネージガイドライン(第一版)」を制定しました。
本ガイドラインの策定にあたっては、経済産業省、総務省およびIoT推進コンソーシアムによる「カメラ画像利活用ガイドブックver2.0」(平成30年3月30日公表)を参考として、当ガイドブックで対象としているカメラ画像に加え、 その他のセンシングデータ(音声・静脈データ等)をデジタルサイネージで利活用するシーンを想定し、配慮事項や適用ケースをまとめています。
また、センサーを利活用することで生活者にとって価値の高い情報を提供するセンシングサイネージであることを示すとともに、センシングデータの適切な運用を行っていることを示すシンボルマークを策定しました。本ガイドラインに準拠したセンシングサイネージを設置運用する際には使用することができます。
使用は届出制となっておりますので、詳しくはこちらのページをご覧下さい。
デジタルサイネージアワード
2019結果発表!
デジタルサイネージジャパンで表彰を行いました、デジタルサイネージアワード2019の受賞作品をご紹介しています。今年も多くの作品をご応募頂き、誠にありがとうございました。
詳しくはこちらのページをご覧下さい。
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東急渋谷駅に
ファインピッチの
LEDビデオウォール登場!
~エキナカにおける
サイネージ活用は
新たな領域へ!?~
東京急行電鉄(株)と(株)東急エージェンシーは2019年4月22日(月)から東急田園都市線渋谷駅地下2階コンコースで高精細LEDディスプレイを活用したビデオウォール「ビッグサイネージプレミアム」の運用を開始した。ヨコ約25m×タテ2mと通路壁面全体を活用したサイズもさることながら、1.9mmピッチと駅構内のLEDディスプレイとしては圧倒的なファインピッチが臨場感・没入感をアピールしている。モジュールには一般的に採用されているSMDタイプではなく、視野角度、耐衝撃性、防水性等に優れたCOB(Chip on Board)タイプを採用、またディスプレイの上部には光IDの技術を使った「LinkRayTM」を設置、スマートフォンとの連携機能も実装している。
プレスリリース
従来から駅構内におけるサイネージ展開は柱に液晶ディスプレイをタテに埋め込むフォーマットが一般的であったが、大きなサイズでの壁面活用には限界があった。昨今、LEDモジュールの高精細化・ローコスト化が進むにつれて、ファインピッチのビデオウォールは今後、あらゆるロケーションで導入が加速していくと考えられる。従来から交通広告分野はデジタルサイネージマーケットを牽引してきたが、いま東急渋谷駅から新たなベンチマークが生まれようとしている。是非、現地でご覧いただきたい。(T.Y.)
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“IoTサイネージ”の時代
CDOという役職が、世界的に注目を集め始めている。
デジタル分野における世界初の経営陣コミュニティ、「CDO Club」の日本窓口である「一般法人CDO Club Japan」の広報官、鍋島氏によると、「CDOはChief Digital Officer(最応神高デジタル責任者)またはChief Data Officer(最高データ責任者)の略だ。CEO(最高経営責任者)やCOO(最高執行責任者)が組織の業務執行を統括するように、CDOは組織のデジタル変革を経営の視点で推進する役割を担う。」とのこと。
今や欧米では、企業だけでなく行政や公共機関なども含め、CDOの役割を担う人材は、6000人を超えており、日本国内でも2018年頃から、CDOまたはそれに類する役割を果たす人材が徐々に増えつつあるという。
デジタルやデータに立脚したイノベーションを経営資源として活用する「ディスラプター」と呼ばれる多国籍企業の台頭に、既存の企業は、既存の事業による収益を大きく減らす可能性が高い。いや、すでに減らして来ている企業も多いのではないだろうか。
そうしたデジタルトランスフォーメーションに対する各企業の危機感と共に、情報銀行に代表されるように、デジタルデータの活用によるビジネスに対する意識の高まりも相まって、自社の生き残りとさらなる成長の牽引役としてCDOの重要性が認識されるようになったと考えられる。
CDOの主な役割は以下と、前述の鍋島氏は説明している。
・高度なデータ活用の推進
・業務プロセスなどを自動化し生産性を高める
・顧客との接点のデジタル化とそれによる顧客体験の変革
・デジタル技術を活用した新規事業の創出
そんななか、2019年6月28日~29日のG20大阪サミットに先立って開催された「CDO Summit Fukuoka D20」に参加した。
G20では、国際社会におけるステークホルダーにより形成された、政府とは独立した団体をエンゲージメント・グループと呼び、それら団体が、関連行事を主催している。例えば、経済団体(B20)、市民社会(C20)、労働組合(L20)、科学者(S20)、シンクタンク(T20)、都市(U20)、女性(W20)、ユース(Y20)といった具合だ。それぞれ、各国団体の代表から構成され、G20で議論される各関心分野について、提言を発表するなどの貢献を行っており、その一つが今回のD20である。
平井卓也IT担当大臣のビデオメッセージに続き、海外・国内のCDOによって行われたラウンドテーブルでは、「次世代のデジタルビジネス」、「データ利活用とデータ連携のあり方」、「データを活用・流通させることによる可能性と課題」、「それを実現させるための金融モデル」について活発な議論が繰り広げられ、デジタルサイネージとデータ分析との関連性についても触れられていた。
一方向で情報を提供するメディアとしてのデジタルサイネージから、データを取得するサイネージへ。タッチパネルや各種センサーなどによる情報の取得、統合するエッジとして“IoTサイネージ”が真価を発揮するのはまさにこれからだ。(M.I,)
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デジタルサイネージ
NEWS解説
4台のブラビアが作る「8Kの窓」 ソニーが空間演出の新提案 記事元:ITmedia NEWS 2019年5月16日
ソニーマーケティングは5月16日、窓に見立てたディスプレイに高精細の風景動画を映し出すデジタルサイネージ「4K/8K ピクチャー ウィンドウ」を発表した。オフィスやホテル、店舗などの空間演出の手段として6月12日から販売する。
ソニーマーケティングジャパンの光成和真氏(ビジネスソリューション本部開発営業部 営業3課 統括課長)は、「現在のデジタルサイネージはフルHD(1920×1080ピクセル)が主流。4Kや8Kのシステムを低コストで提供することで利用シーンを広げたい」と話す。
記事にある「4K/8K ピクチャー ウィンドウ」はソニーマーケティングの提供するブラビアを活用したものだ。ブラビアは高精細な4K映像を表示出来るサイネージディスプレイとしては安価であり、複雑なシステムも不要で導入しやすいのが特徴である。何より普段フルHDの映像を見慣れていると、4Kの映像は細かい文字も潰れず改めて綺麗だと感じさせられる。
桜が舞い散る風景の映像を空間演出で流すとすれば、やはりフルHDでは4K/8K画質の品質には遠く及ばない。
様々な場所に設置されるデジタルサイネージだからこそ、ディスプレイ・画質の向上は今後も重要になることだろう。本物にどこまで近づけるのか?という期待を密かに持ちながら、今回の「4K/8K ピクチャー ウィンドウ」も是非一度お目にかかりたいところだ。
屋外向けの大型なものから店舗向けの小型なものまで、豊富なサイズ展開や、ホログラムなど技術を駆使したディスプレイも登場する中ではあるが、テクノロジーが進化すればするほど高精細・高画質映像を流せるディスプレイへのニーズも同時に高まっていくだろう。(K.S.)