DSC EXPRESS
Vol.165

DSC EXPRESS Vol.165をお届けします。
毎月5日、15日、25日発行です。どうぞ宜しくお願いいたします。

  • 「THE [ ] STORE」デジタルサイネージの役割

    「THE [ ] STORE」デジタルサイネージの役割

    今回は週替わりの店舗に設置され、上手に活用されているデジタルサイネージを紹介したい

     東京・渋谷「RAYARD MIYASHITA PARK」に「THE [ ] STORE」は、EC・D2Cブランドが週単位で出展する次世代型ショップとして昨年7月にオープンしている。主にアパレルや食品などのブランドが出展しており、ブランドに合わせて[ ]内の名称が変わる仕組みだ。試着や試食といった、ECでは得づらいリアル体験を通してブランドのストーリーや魅力を伝えるほか、そもそも「こういったブランドがあったんだ」と認知のきっかけ作りにもなっているという。

     実際に「THE [ ] STORE」へ訪れた日はとあるアパレルブランドが展開されており、接客のスタッフから「このブランドの出展は明日までなんです」と案内を受けた。店舗デザインはいたってプレーンな作りだが、入って西側・北側の壁にあるディスプレイにブランドのイメージ動画や静止画が常時放映されており目を引く。店内の広さにしては少々大きさを感じるほどで、その分店舗演出媒体として十分な存在感がある。つまり、出展側は店舗演出やブランディングをこの2枚のディスプレイに委ねる格好だ。コンテンツ準備は必要になるが、ポップなどを制作〜運搬〜設置する作業と比べるとローコスト化も望むことができる。

     店舗にデジタルサイネージは珍しくないが、今回のような演出・コスト削減、それぞれ大きな役割を担うデジタルサイネージの活用は合理的かつ効率的な例と言えるだろう。目的・役割をよく検討して効果的に活用していきたいものである。

    (K.S.)

    【参考サイト】
    ■店名が週ごとに変わるショップ リアルとデジタルの融合へ 24/8/20
    https://www.fnn.jp/articles/-/745746

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