DSC EXPRESS
Vol.121

DSC EXPRESS Vol.121をお届けします。
毎月5日、15日、25日発行です。どうぞ宜しくお願い致します。

  • デジタルサイネージアワード2023 受賞作品発表!

    デジタルサイネージアワード2023の受賞作品を発表いたしました。
    詳細はこちらか上記バナーにてご確認ください。

  • 街イベントとデジタルサイネージ参考図;表参道交差点付近で街イベント企画候補のデジタルサイネージやスペース

    街イベントとデジタルサイネージ

    この4年間で進化したデジタルサイネージとリアルスペースで華やかに街イベントを復活させたい。手元のスマホやタブレットの使い方も格段に進化している。

     Covid-19でロックダウンされた新宿の街頭で大いに注目されたのが巨大な3D三毛猫だった。2021年7月のこと。その後も、東京のあちこちに「L字型ビジョン」として整備が進んだ。しかしながら、クリエイティブが難しいのか、予算の制約なのか、なかなか、魅力的な企画が出てこない。

     一方で、もう皆さんの記憶には無いかもしれないが、ロックダウンされる前の渋谷・表参道エリアでは、けっこう、街イベントが盛り上がろうとしていた。渋谷ファッションウィーク、ディネ・アン・ブラン東京、Vogue Fashion Night
    Out(FNO)など。因みに、規制改革会議への慶應村井先生の提案で実現されたのは、2019年の渋谷カウントダウンイベントで公道を跨いで東急東横店の壁面に投影されたプロジェクションマッピングだった。

     引き籠りの室内では、Web会議やネットライブによる映像コミュニケーションが一気に普及して、オンラインゲームもより魅力的に進化した。PCに限らず、タブレット、スマホ、ショップやレストランの大画面など、マルチ・スクリーンの中での生活がニューノーマルとなった。

     2023年春にコロナが明けた。この約4年間、内に籠っていた辛抱と進化を、街イベントで解き放つ時がやってきたのではないだろうか。遠慮することなく、スマホやタブレットを街に持ち出して、思う存分楽しみたい。FNOの聖地、表参道でもL字型ビジョンが登場し、その他の交差点周辺の屋外広告もデジタル化が進んだ。表参道駅構内での企画演出も、次々と華やかに彩られ進化しつつある。

     だが、これらを総動員して街イベントを!との企画の噂は未だ聞こえない。2022年のX’masあたりから、Cartierがビジョンに空地や空き店舗なども上手に組み合わせて面白いプロモーションをしていた。いま、企画が進んでいるとしたら、どんな演出が議論されているのだろうか。

     個人的には、今秋のVogueFNO復活に期待したい。表参道の駅でも交差点でもフリーのWi-Fiが使える。各店のWi-Fiアンテナを少し店の外に向けてもらえれば、魅力的なWebスペースを表参道エリアに構成できる。スマホでライブを楽しみ、デジタルサイネージでみんなと盛り上がり、デジタルツインでショッピングやパーティなど。できれば、明治神宮から根津美術館まではホコ天にしたいところだが難しいか。

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