DSC EXPRESS Vol.041をお届けします。
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東京屋外広告コンクールで受賞した渋谷のサイネージ
東京屋外広告コンクールで受賞した12作品が発表された。 その中で日本コカ・コーラの「渋谷ICONICビジョン」とスシローグローバルホールディングスの「すしで、笑おう」のサイネージ作品は、コロナ禍の象徴とも言える渋谷で、人々に前向きな気持ちや元気を届けるのが共通点だ。
(公社)東京屋外広告協会が主催するこのコンクールは、東京の美しい景観を創出するという使命のもとに、景観形成に重要な役割を担う事業として隔年で実施しているものだ。
東京都知事賞第1 部門は、日本コカ・コーラの「渋谷ICONICビジョン」が受賞。2020年10月に渋谷スクランブル交差点のQFRONT屋上に設置された幅18m、高さ9.75mの巨大な透過型LEDビジョンで、その背面からハイパワーホワイトLED照明を当てることで立体感のある映像を作り出す画期的なものだ。
LED 数は17 万9712 個。輝度は7,000cd/㎡。LED 照明の設置数は11 台。出力は33,000 ルーメンだという。同ビジョンの発表記者会見時には渋谷区長も登壇し『渋谷駅周辺の景色が変わろうとしている中で、最先端のテクノロジーを使い、しかもアートとも混ざっていくようなビジョンができました』と評した。広告主は『閉塞感が漂う状況下で、我々は「渋谷コークビジョン」を通じて、驚きとワクワク感を提供するとともに、コカ・コーラならではの、さわやかで前向きな気持ちをお届けすることを願っております』としている。
東京商工会議所会頭賞の第3部門は、スシローグローバルホールディングスの「すしで、笑おう」が受賞。2020年5月、主に渋谷のハチ公広場前にあるサイネージを集中的に使って、「うまいすしには、人を笑顔にするチカラがある。そう信じ、こんな状況だからこそ、おすしを届け、皆さんに笑顔になってもらおう」と大々的にメッセージを発信し、公式SNSに公開された媒体の様子を映した動画の総再生回数が110万回を超えるなど、情報が拡散し話題になった。
どちらもロケーションはコロナ禍の象徴とも言える渋谷で、前向きな気持ちや元気を人々に届けるというのが共通点だ。厳しい状況は続いているが、広告的にも「突出したブランド力を持つ街渋谷」は健在であることを示し、OOHメディアの業界関係者も勇気づけられるものがあったと思う。
(K.Y.)(写真提供:(公社)東京屋外広告協会)