「エレベーターの更新費用」を半額以下に圧縮する方法とは? 記事元:幻冬舎 GOLD ONLINE 1月31日
エレベーター「2020年問題」を受け、JES社の更新実績は右肩上がりで、管理台数も5万2,000台以上(2019年9月末時点)になるという。さらに近年、新しく開発した防犯カメラ付きデジタルサイネージ『LiftSPOT(リフトスポット)』は、設置費用も月額費用も無料で、防犯カメラを利用できるというメリットから、首都圏を中心に全国3,000台を超える成約となる(2019年9月末時点)。新しいエレベーター空間を創出するツールとして、業界内から熱い注目を集めている。
たまたま乗ったエレベーターの中にデジタルサイネージを見かけた。それは明らかにビルトインではなく後付のもので、コンテンツの展開についても目新しさを感じるものであった。
早速オフィスに戻り調べたところ、独立系のエレベーター保守専門会社が提供しているサービスで防犯カメラ付き。コンテンツは天気予報やメンテナンス情報の表示に加え、動画配信などをおこない、なんと初期費用、月額費用が一切不要と驚きのサービスであった。
この会社は日の出の勢いでエレベーター保守契約台数を増やしており、現在50,000台を超え、このサイネージのサービスもすでに3,000台以上のようだ。なぜ無料で運用ができるのかといえば、動画配信に広告を乗せることによる広告収益での運用である。
デジタルサイネージの成長は広告に支えられており、2019年のデジタルサイネージ広告市場規模は749億円の見通し(前年比113%)で、来年には1,000億円を超えると予測される。(デジタルインフェクト調べ)
このうち交通機関での市場が一番高く480億円で全体の64.1%。すでに主要駅でテレビやスマートフォンとの連携したプロモーションが定着化されている。
最近の注目はタクシーサイネージで、タクシー配車サービス大手4社がタブレット端末を活用した広告事業を展開しており、2019年24億円、2020年は倍増の48億円の市場の中で激しいシェア争いを繰り広げている。
このように画面に注目してもらえるロケーションがあれば、導入コストの負担がないスキームを組めて一気に設置が進む可能性がある。
さらに、スマートフォンとの連携により効果的なプロモーションが展開できれば、美容室などサロン系も有望な業種だと思われる。(H.I.)